京・しずの桑は初めから、身体に安全で安心な「有機」で育てることにしました。桑畑も、田んぼや畑では農薬を使うので、何もない山を開拓して桑畑を作りました。周りに他の畑が無いので、農薬が混ざる心配がありません。
雑草との戦い栄養たっぷりの元気な畑で、除草剤を使わないので、雑草も元気に育ちます。桑の木が小さいうちは1本1本桑の木の根を傷つけないように手で抜きます。大きく育った後は、草刈機などで刈っていきます。桑の木は収穫前は2メートル以上にもなります。
肥料は牛糞や鶏糞にすくもや米ぬかを混ぜて発酵させて肥料にします。もちろん、有機農法に使用できるものを使用しています。
肥料も一度にたくさん撒いてしまうと、桑の木の根がダメージを受けてしまうので、数回に分けて分布しています。
当社の桑粉末はほんのり甘みがあります。 これは、桑畑に牡蠣の殻を加えているからです。これを入れると桑の葉茶がおいしくなります。カルシウムも豊富です。
丹後は海の近くなので、牡蠣の殻が豊富にあります。砕いたり塩抜きをするのは大変手間と時間がかかるのですが、桑が美味しくなるために、みんなでコツコツ砕いています。
収穫時期は早朝から桑の葉の刈入れが始まります。 新鮮で採れた時の栄養をなるべく損なわないように、その日に収穫した桑の葉は、その日中に洗い、細断、乾燥までを行っています。加工は短時間で高温で蒸すというお茶の葉を作る製法を取り入れています。
加工場はとても暑くなりますが、桑の葉特有の臭いや生臭さもなくなり、栄養が残ります。また、蒸すことで吸収されやすくなっています。きれいな深緑色をして、見た目にもおいしいです。
鳥のさえずりが聞こえる山中の自然あふれる畑で、丹後の穏やかな人たちが、大地への感謝と桑への愛情をこめ、桑の木を大切に育てています。